ビルの上から500mWの高出力CSで打ち下ろし、他より利得の高いアンテナで通話距離を稼ぐといういわば 大ゾーン的カバーの方法をとっているDDIP。見通しではかなり距離が伸びることが各方面で報告されて いるが、単位面積当たりの収容回線の少なさやCSの同期調整がネックとなっている。また、3回線のうち 1回線は発信専用でなおかつアナログ回線であるため実質1局あたり2.5回線となる場合が多かったが順次フルデジタル化に伴いその辺の問題は解消されている。
現時点のシステムではサービスエリアに小回りの効かない点など課題は多いため、今後都心部を 中心に20W局を順次配置していく方向である。
DDIPのもっともメジャーな天井埋め込み型アンテナです。
大きさは約15cmぐらいとかなり大きめ。
ちょうどPHS設置工事の真っ最中でしたので天井裏まで撮ることができました
(大阪市浪速区、地下鉄御堂筋線なんば駅近くにて)
DDIPの標準的な屋外アンテナです。
2×2のダイバシティアンテナを使用し、八木アンテナ(株)が製造しています。 また、アンテナの長さは約1.5mぐらいあります。
全体的に思った以上に高い所に設置されていることが多く、その高さは今の携帯電話の 基地局とあまり変わりありません、が、最近地方都市になると設置交渉の問題やカバーエリアの 調整上から、できるだけ低いビルか地上自立型が多くなります。
この「て」の自立型が地方の空き地のど真ん中に立ってたりします。
(大阪市浪速区難波中3丁目にて)
DDIPの駅や商店街に設置されている基地局です。
他の二社に比べて本体部が非常にバカでっかいので一発でわかってしまいます。
(右の蛍光灯と比較するとその大きさがよく分かります(笑))
アンテナはDDIPおなじみの4本1組の縮小版ですので収容回線数は屋外型と 同じです。また、基地局部のラベル表示はDDIPの ブランドになっていますが正確な製造元はおそらく京セラでしょう。
確かにこの本体部の大きさではつけてくれといわれても嫌がられるかもしれま せんね。DDIP基地局の屋内設置がなかなか進まないのはこれに原因がある のでしょうか?
(大阪市生野区近鉄鶴橋駅にて)
DDIPの地上自立型アンテナです。ついに私の隣町に登場しました。(ちなみに私のところよりも 田舎・・・・ (^^;; )
このように、高さが確保できるような所がない場合、地上から電柱をブッ立ててしまう方法を
とります。
本体部も見てお分かりの通り電柱上部に固定してしまうといった少々荒業をやってしまうのが
DDIPの(ある意味では)凄いところです。
また、電柱には"POCKET"と書いてくれているのがなかなか イカすところですが、もう少し目立つように書いてもいいんじゃないの?と思うのは私だけで しょうか。
(奈良県生駒郡安堵町にて)
さらに景観対応型になるとこのようになります (奈良県奈良市近鉄西の京駅近くにて)
アンテナは天井埋め込み型、基地局本体部が金網で覆われたタイプの駅設置型基地局です。
他の2社とは異なり小出力CSを保有しないDDIPはここまでして金網で覆わなければなら ない大きさですのでやはり不格好としか言いようがありません
そのため、他社は一つのホームに1つのCSをつけているのに対し、DDIPは2つのホームで 1CSという設置の方法ですから、回線需要の増大に対応できるか甚だ疑問な所も あります。
(大阪市淀川区大阪市営地下鉄西中島南方駅にて)
地下街、とりわけ天井が密閉されていない場所でのDDIPのアンテナ部です。
アンテナはいつもの4本1セットの縮小版を隙間から出したといった非常に簡単な 方法をとっています。
この周辺では他の会社も同様な方法をとってCSを設置しています。
(大阪市浪速区なんばCITYロケット広場近くにて)
DDIPの屋内型20mWCSのアンテナです。(別に屋内型500mWCSのアンテナを1つだけ撮っている訳では
ありません)
正確には500mWCSを親CS、20mWCSを子CSと呼ぶらしく、20mW局は必ず500mW局の基地局装置に接続さ
れています。すなわちあの大きな基地局装置がなければ20mW局は設置できない、というわけです。
アンテナは屋内型を1つだけ使用して2ダイバシティとしています。でもこれを一般人が 見たら単なる火災報知器に見えるでしょうね、たぶん。
(大阪市中央区大阪府庁別館内にて)
DDIPの屋外CSですが良く見慣れたあのごっつい本体部がないですね。
ところがどっこい、電柱下部に箱が見えますね。
これが本体部です。その他どこかにまだないかと探してみましたがやっぱりありませんでした。
DDIPのCSもこれぐらいに小型化できるようでもっと駅などにこのCSを投入すれば見栄えは良く なりますね(^^)。さらにこのCSはNTT回線を増設する事により最大12回線が確保出来るそうです。
あと、おまけとして、このCSの設置している場所が駐車場のため、街灯が付いているのも面白い 点です。
(奈良市帝塚山4丁目にて:Special Thanks 雪下さん)
DDIPの500mWCSと20mWCSのアンテナです。
左にいつもの4本型アンテナ、右にかろうじて2本型の20mWアンテナが見えます。
20mWCSの拡大画像を用意しましたが、ビルの屋上にあるので デジカメではほとんど追いついていません(^^;;。
ところがどっこい、この20mWCS、よく見てみると普通のアンテナのエレメントの後方に各2本同じ
ように棒が立っているでは有りませんか。
これは「リフレクター(反射器)」と言われる物で、アンテナから出た電波をこの棒で反射させ、
前方に利得を持たせるようにしています。ちなみのこの指向方向はすぐ近くに病院があるので
この病院をターゲットにしている事が分かります。
DDIPの20mWCSは必ず本体部が500mWCSの中にあるため、同一建物内でないと実質設置できないのが 最大の難点です。が、あの巨大な初期型の全CSは20mWCSが増設できるようになっています。
(西宮市門前町にて:Special Thanks Suzukiさん)
DDIPの天井埋め込み型CSですが、非常にフラットなタイプです。
その薄さが画像からお伝えできないのが残念ですが、NTTPの天井埋め込み型よりも薄いのです。
しかも大きさはNTTPのそれとほぼ同じ。これは非常に見誤り易いですが、たまたまメンテナンス用の
開口部にステッカーが張っていたため判明しました。
(大阪市中央区長堀地下街にて)
DDIPの超小型500mWCSです。
東京ではかなり早くから入っているという話がありましたが、関西では97年6月あたりから設置が
始まり、主にトラフィックの少ない地方や都市の端のほうに設置される事が多いCSです。
その設置の性格上、余り回線増設できないタイプでは、とは推測できます。
(生駒郡斑鳩町にて)
DDIPの駅構内に97年夏に設置された超小型CSです。
かねてからDDIPはCSの大きさで各鉄道会社に嫌われていた(特にJR)のですが、今回のCSがその 許容を十分満たすようになり、今回の設置と相成ったものです。
これで「屋内で使えない」といわれていたDDIPの汚名返上の切り札となるでしょう。
(大阪市天王寺区JR天王寺駅にて)
さて、この中にDDIPのCSがあります。どこにあるのでしょーか(笑)
一応、正解をこちら(1)(2)に
上げておきます。
どういう訳か、このタイプのCSはここの町にしかないんです、しかも町中にこれがあります、はい。
まぁ、多分この町の許可を取りつけたんでしょうけど、はっきり言って間抜けです(爆)
場所がなければ使えるものは使うといったDDIPの根性には頭が下がります(苦笑)
(奈良県北葛城郡上牧町桜ヶ丘にて)
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