筆頭株主を関西電力とするため基地局設置の場所にはあまり困らないアステル。とりわけ関西は 電柱の天頂部にアンテナがつくためDDIPに近い電波の飛び方も期待できる。しかし電柱が埋設 されている主要道路は設置が困難で路地や裏通りにCSをおきカバーする方法が多い。
普通、アステル関西の場合、電柱にはロケット型アンテナを取り付けることがほとんど ですが、電線の中でもっとも上部に張られている避雷線の支柱に似ており、実際に避雷線 がられている所もありますが、配線がしてありますのでこれで区別が何とかできます。
あと、基地局本体部が電話線にぶら下がっていますのでこれで区別もできます。
この手のアンテナは神戸周辺で多く見掛けられます。
(大阪市浪速区日本橋三丁目にて)
前の写真を別角度から撮ったものです。
では、基地局本体のどアップをお見せしましょう。
中央の本体部、型名はCS−SE1(別称T型)と呼ばれ、住友電工が製作して います。また、本体型番ラベルの横にはちゃんと呼出符号のステッカーも 貼っているんですねー。きれいにお見せできないのが残念ですが、 「あすてるかんさい PHS 2 おおさかなにわ 020」と書いてあります。
これがアステル関西でもっともメジャーな電柱設置型、通称「ロケットアンテナ」 です。
最近、NTTPがこのタイプの基地局を置きはじめていますので区別が難しく なっています。アンテナだけでは区別は付きません。
(大阪市中央区難波中2丁目にて)
96年頃から大量に都市部の補充用と地方に増加したアステルの屋外設置型の基地局部 です。
アンテナは一般的なロケット型アンテナを使用しています。ただし本体の形状が 他の2タイプに比べてやや大きめ(?)である事が特徴であり、基地局設置間隔が 従来のものより広めに設置してある場所が多いようです。
また、この基地局だけ本体下部にパイロットランプが取り付けられおり、本体が稼動して いれば緑色のLEDが点灯します。
CS型番については現在再調査中です。製造の大本は明星電気のようですが、メーカーが 「ダイヘン」、CS-DH1ということを確認しています。
(柏原市上市2丁目にて)
「アステルの最終手段(?)」、NTTの公衆電話に設置されたアステルの基地局です。
このあたりは近くに関西電力を含めて電柱が全くなく、ビルも高いことから結局NTT の公衆電話からNTT回線と電力線を取って設置されています。基地局本体はNTTPの電話 ボックス設置型と同じように、NTTの告知板の裏に NECのCS本体を設置しています。
ここまでくれば普段は眺めることしかできないアステルのCSをじっくりとみることが できます。 (その1・その2)
ちなみに隣の電話BOXにはNTTPの基地局があります。
(左:大阪市北区阪神百貨店前にて・右:京都市下京区長刀鉾町にて)
アステルの明星電気製CSですが、この電柱はNTT,ゆうせんなどの各種配線が鬼のように 絡んでいるため、普通のように設置することができず、仕方なく電柱から棒を伸ばして 設置している方法をとっています。
東京ですとこの方法はCS本体から直接アンテナが下向きに伸びるわけですが、関西は それでもアンテナだけは頂上に付いています。
(大和郡山市近鉄郡山駅前にて)
これは関西では非常に珍しい、CS直付けアンテナ上向き型のタイプです。
設置されている所は電柱なのですが、設置場所の関係上、あまり電波を飛ばしたく ないという理由があるのか、わざとあのようなCS設置を行っているものと推測され ます。
私もはっきりいって目が点になりました。
なお、本体は日本電気製の20mWCSです。
(天王寺区天王寺公園(天王寺動物園)にて)
アステルの100mWCS本体部です。
20mWCSが2ダイバシティ方式に対し、4ダイバシティ方式を取っており、本体から 4本の同軸ケーブルがアンテナに延びています。
なお、このCSは富士通製で、CSH-FJ2型という形式です。
(大和郡山市にて)
アステルの100mWCSアンテナ部です。
4ダイバシティ方式のため、従来のロケット型アンテナと比べ、約3割は長いため 始めは区別がつきにくいのですが、ある程度目が慣れてくればすぐに判別できると 思います。
(なお、この画像は35mmで撮った写真をさらにQV-10に取り込んだため湾曲しています)
(大和郡山市にて)
屋内型のアンテナセパレート型基地局の屋外タイプです。
関電柱がない所で、なおかつ、レジャースポットをエリアにしようとするとどうしても 電気や通信線が引けるところが限られるためこのような設置方法になるものと思われます。
本体は日本電気製の20mWCSです。
(豊中市服部緑地公園にて)
アステルのもう1つの100mWCS本体部です。
こちらは住友電工製でCSH-SE1型という形式です。その9との相違点は本体部に
住電特有の縦縞の凹凸がある事。ただそれだけです。
しかし、本体表面はさらにカバー(板)が付けられるようにネジが切られており、
板が実際に取り付けられている所もあるため、富士通製と見間違う事があります。
(生駒郡斑鳩町法隆寺北1丁目にて)
松下通信製の20mWCSです。
形式はCS-PA1型で主に松下お膝元の門真周辺に多数取り付けられています。
関西における設置数は他のものに比べてさほど多くないのですが、おそらく、
アステルのCSの中で一番厚みが薄いので横から適当に見るとNTTPのCSと見間違う
事が時々あります。
(寝屋川市早子町にて)
アステルのまぎらわしい100mWCSです。
4ダイバシティ方式のため、従来の避雷線支柱型(その1)アンテナを2本使用して 4ダイバシティとしています。
これは避雷線が走っていませんが、さらにひどいものになると、このアンテナの頂上部から 避雷線を支える棒が出てさらに分かり難いものも存在します。
(相楽郡山城町上狛にて)
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