端末レビュー

ここでは、私が過去に使った端末の評価をしています。もちろん、独断と偏見です(^^;;)
なお、現在のPHS他の状況はこちら

A131 松下製、平成7年8月製造

たぶん多くの人が知っていると思われる、迷機。アステルがサービスを95年10月から開始したときのラインナップであり、当時としては最も軽く、唯一リチウムイオン電池を採用した端末であったため、多くのユーザーがこれを買った。私はこれを大学の知人から11月に譲って(知人が1ヵ月で解約してしまうほど、エリアが狭かった)もらい、当時まだショップが1店だけの渋谷で契約し、それ以来アステラーとなる。
この端末は今更ながらに持つと「デカイ!」の一言。重いし、幅が広いので持った感じがどうしてもデカく感じてしまうのだが、当時としては薄くて軽い端末であった。また、機能も1号機ながら考えられており、そこそこ使いやすい端末だったが、今にしてみれば、バイブレーターが無く、コールバックも無いなど、使いにくいと感じるだろう。しかし、この端末には"電測"という「廢」な機能が存在することも忘れてはいけない。ただ、バグがあるのだが・・・。
という訳で、見た目にはまとまりが良かったが、1号機と言うだけあって、致命的なミスも結構あった。まず、最初に挙げられるのが"事実上、ハンドオーバーできない"という点だろう。これは、つかんでいるCSの電波が10dB(!!)以下になり、それが2秒以上続かないと、ハンドオーバーに移らないという、信じられない設計のためである(現在の端末は、大体25dB以下になると探し始める)。だいたい、10dBと言えば誤り率がほとんど100%に近い状態であり、まともに通話など不可能。圏外表示のレベルである。また、2つめの欠点として"送信出力が小さい"というのもある。このため、特にハンドオーバー時は悲惨で、10dB以下にならないとハンドオーバーしないのに、出力が小さいので、つかんでいるCSが端末側の電波をキープできず、CS側から見放されてしまい、その結果、端末はハンドオーバーが完了していないのに、位置登録できているCSがなくなり、見事に「通話断」。しかも、あまりに使えないので、ショップに持ち込み"端末診断機"にかけてもらったが、「異常ありません。」と言われ、がっかりしたこともある。こんなことから、2世代目端末が出ると、すぐに触手を伸ばしたのは言うまでもない。
あと、アンテナが伸縮式であっため、感度が良いのか?、と言えばそうでもなく、伸ばしても体感的には感度が上がらず、それよりもアンテナ折損が多発したらしい。また、例のハンドオーバーさせるときは、逆にアンテナを縮めてわざと感度を落とすようにしなければならないなど、"くせもの"であった(この悪評ゆえか、P製端末は2世代目からは固定アンテナに変えた)。
いずれにせよ、1号機という点を考えても"性能は悪く機能は充実"という、ありがちな端末で、これ以来P製端末は買う気を無くした(その後の端末でもあまりいい評価は得ていないし)。



A281 日立製、SOFT-Ver1.23

2世代目端末としては、後発の端末。最大の売りは"内蔵アンテナ"というところ。しかし、これがあだになる。私はA131の使用感から、留守電検索のしやすさを一番に考え、フリップ式でも"リダイヤル"キーと"通話・終話"キーは表に出ているものが欲しかった。そういう意味ではA281しかなかったのである。また、ストレート式よりフリップ式の方が話しやすいだろう、という読みもあった。さらに、子機としての使用も考えていたので、接続装置(Z121)に接続可能なNECプロコトルの端末であることも、選択の1つだった。
機能は、標準的な構成(電測はなし)で、着信音量選択が上下カーソルだけで設定可能(バイブまで)なのは、重宝した。あと、光センサーが内蔵されており、着信音量やバックライトの点灯など、明るいところと暗いところで、自動的に制御する機能もあるが、時にはそれがうるさく感じられることもあった(薄暗いところでバックライトがつかないとか)。まあ、機能に目立ったところはなく、それゆえ、分かりやすいとも言えるが・・。
さて、注目の感度だが、"高感度"という割には大したことなく、粘りが無い。ごく標準的感度だが、内蔵型のため手や頭の影響をモロに受けやすく(あたり前か)、急にバー1本になったり、通話断になったり、不安定なのが大いに困った。特に自宅内での使用は大変で、バー2本を示していても着信後、話し始めると圏外警報が鳴ったり、通話が切れたり、キレそうになったことも(^_^;)結構ある。これ以来、アンテナが生えてない(笑)端末は買うのがこわくなった。それ以外では少しハンドオーバーが弱く、つかまえていたCSに戻ろうとすると、登録失敗に陥ることがままある。また、送信出力はそんなに問題はないと思うが・・・。
ただ、それ以外の2世代目端末と比べるとできがかなり悪く、"最悪"と評価する人もいる。まあ、私自身ではそれほどでもない、と思っているが、端末個体差ということか?。いずれにせよ、この端末はASTEL by HITACHIとしては最初で最後の製品になるらしいので、その意味では価値がある・・かな?。



A221 NEC製

この端末は実は買う気など全然なかったのだが、ローダンマジック(笑)にはまり、1ヵ月のキャッシュバックとともに購入したものである。しかし、購入してびっくり!。"感度がいい"とは聞いていたが、まさかここまで良いとは・・・。A281とは比べ物にならないため、1ヵ月の縛りが解けると、さっそく機種変。アステル端末としてはトップ3に入る感度のよさ、送信出力の強さなど、性能は相当いい。しかし、その反面、機能の使い勝手にはいささか難がある。なにせ、リダイヤルを表示させるのに何回もボタンを押さなければならないなど、操作方法も他の機種とは"みくせ"くらいある。そのため、初心者にはちょっとおすすめできない。また、他の端末に比べて、少しデカく、重いという点(それゆえ、がっしりしているのだが)や、エコーがかかりやすいなど欠点もある。感度のよい端末で、かつ電測(dB表示のみ)が付いているのが欲しい、という「廃人」の方にはいいだろう。また、この電測は子機使用時でも使うことができるので、家庭モード電測が可能である。
ちなみに、子機としては、このくらいの大きさは実に手ごろ、しかも、キーもそこそこ大きいため、入力がしやすい・・・など子機としての使用感は上々。まさに子機専用機(笑)である。



AD-11 DENSO製

特に廃人に受けが良い端末であり、私も気に入っている。しかし、電測機能が無い(?)端末でここまで人気のある端末もめずらしいだろう。
この端末の良い点は、小さい上に軽量、デザインもなかなか、という他に、アステル端末初の"パワーアンテナ対応"というところも大きい。それ以外にも、アステル端末中、感度は相当の高さを誇っているほか、ハンドオーバ、送信出力など、基本的なスペックが高い次元で完成されている点は見逃せない。なんと言っても、ハンドオーバのうまさは特筆に値する。いまのところ32k対応端末の中では、一番の完成度だろうと思う。また、機能が豊富で、使い切るのが大変なほど。特に"音"に関しては並々ならぬ気合の入れようで、たくさんの機能が搭載されている。あと、些細なことだが、無接点充電というのは評価されてもいい点だろう。ショートなどの危険性が少なく、充電端子の劣化による充電不能という事態を避けることができる。
しかし、出来がいいだけに欠点も目に付くのは、歪めない。まず、小型化の弊害とも言うべき、キーの小ささはいかんともし難い。まあ、慣れればそれほどでもない(それより、ゴムキーの方が私は嫌だ)が、中には気になる人もいるだろう。また、各機能にたどり着くまで、少しややこしい点もある(A221ほどではないけども)。一応、操作は一定の流れを保っているのだが、他の端末から乗り換えたユーザーは最初まごつくかもしれない。また、PHS初の機能として搭載された「スピーカホン」は、通常の会話では問題無いようだが、アステルダイヤルなどを聞いていると、音が割れたり、飽和して音が出なくなってしまうことなどがある。これは早急に改善すべきところだろう。さらに、PAへの切り替えが、公衆電波の届くところだと、手動で切り替えなければいけないのも不便だ。
いずれにせよ、細かいとこを突いていけば、アラがあるが、総合的な作りと、通常の使用を考えれば評価は高い。「名機」と言っても過言ではないだろう。



AJ-05 JRC製

まともにカタログに載ったのは、アステル関西くらいなものだろう。東京ではカタログには載らず、機種変のみ対応するという、"モニター機"の色が強い、不思議な端末である。
それもそのはず、見れば見るほど、AJ-15への「場つなぎ」であることが分かってくる。一応、32k対応ではないが、着メロ搭載ということからも分かるように、PIAFS端子に蓋をして使えなくしただけであり、右側面のプラスチックの蓋を取ると、データ通信が可能という噂もある。32k非対応で、着メロ対応端末という、目茶苦茶な仕様はこの端末だけである。
また、いまどき珍しくアンテナ伸縮式というのも、変わっているが、アンテナは内蔵型もあって、2つのアンテナによるダイバーシティになっている。しかし、一方のアンテナが内蔵型のため、手の影響を受けやすく、頻繁にアンテナを切り替えているのが、アンテナバーの表示から分かるほど。そのため、あまり電界強度が安定しないのが玉に傷である。が、感度はなかなか良く、ADと張り合う場面もあるが、粘りが無く、すぐ圏外に落ちてしまう。これは、超迷機A112からの伝統だろうか?。
機能的にはごく普通で、飛び抜けた機能がある訳でもない。なお、"マイエリア通知機能"という、どう考えてもCS-IDを読み取っている風の機能があり、これが「AJ-05電測機能あり」説の有力な根拠になっていが、最近になって"つかなな氏"の「PHS BAR」にて、コマンドが発表され、再getする羽目に陥った(爆)。また、時計機能は曜日まで表示するのは、なかなか。しかし、スピーカの位置が極端に上にあるため、耳に当てると、耳の上側には端末が当たらず、すごく中途半端な状態で話すことになる。もちろん、こういう状態では耳が痛いのは言うまでもない。
そんなわけで、この端末は永遠に私のメイン端末にはならないだろうし、皆さんにもお勧めできないと思っているのだが、AJ-15は結構売れてるらしい・・(^_^;)。



AT-15 東芝製

ご存知「FMラジオ付きPHS」である。この端末は公衆では一度も使ったことが無いので、公衆モードでの挙動が知りたい方は、ハイランダさんのHPなどを参照されると良いでしょう。
でも、なんでいきなり白ロムで持っているのか・・・と言えば、OFF会の存在ゆえである。これについてはこれ以上は言うまい。さて、こいつの使用法と言えば「家庭モード」か「ラジオモード」の2つなので、まず、家庭モードから見てみよう。
家庭モードでは、やはりと言うか、201Tの時もそうであったように、エコーが多いので、長話しする気には到底なれない。また、201Tついでに言っておくと、充電台のフックも健在であり、非常に使いにくい。何とかならんのか?。それ以外にも、特に変わった家庭モードの機能というのはない。逆に言うと、ものすごい標準的な家庭モードである。
さて、注目のFMラジオであるが、これは意外に出来がいい。何と言っても感度が良く、高域をゆるくロールオフしているので、電波が弱いところでも、ザーっと言うノイズが聞こえにくいようになっており、聞きやすい。外で使うことを十分に分かっている設計と見た。また、白ロムでもラジオ部は動くので、ポータブルラジオとしても十分使える。というか、通常売っている"ラジオ"より、良いところが多いくらいなのだ。何と言っても、充電池が標準装備(笑)、充電もお手軽、本体が携帯しやすい、ACアダプターでの使用も可能・・・など、良いことずくめなのだが、ただ1つ欠点がある。そう、もうお気づきだと思うが、関東で使うには、プリセットできる局数3局は圧倒的に少ないのである。しかし、これも「満員電車内でまともに聞ける局」に絞れば、そう問題にはならないだろう。ちなみに、ラジオは専用イヤホンでのみ聞くことが可能なので、注意!。
そういうことで、面白い端末であるが、メイン端末にする気は起こらない。あくまで、「ラジオ」で使用するつもりである。おおっと、言い忘れていたけど"電測"はお約束のようにあります。



AD-12 デンソー製

発売日当日に機種変にて手に入れた端末である。前作"AD-11"からどのように改良されたかが最大の焦点だが、まずは合格点だろう。
AD-11もそうであったように、最も基本的な、感度・ハンドオーバ性能・送信出力といった安定した通話に欠かせない点が、非常に高いレベルで完成されているのが特徴である。特に、感度については、AD-11より若干ではあるが上がっているようで、最高の感度を誇る東芝製端末と比べても、遜色無いレベルに来ているだろう。なお、ハンドオーバは以前と同様に、サクサクと切り替わるタイプである。
さて、機能面の方だが、これがちょっと中途半端な感じは歪めない。まず、懸案であった(笑)、応答してしまうと着信履歴が残らないというところは、ちゃんと改善されているし、キーの小ささも1.5倍に、ハンズフリー時でも音が飽和しないし、ダイヤルライトも明るくなった。しかしながら、もっとも改善して欲しかった、電話帳検索のしにくさはまったく改善されず、大いに不満である。しかし、"SET"キーを3回連打すると、名前順に検索ができるモードをワギャンさんが発見されたので、これを使えば少しはまともになる・・・か?。あと、液晶の回りがやたらに立体化(笑)していて、長時間耳に押し当てていると痛くなってくる。長電話な方は辛い部分だと思う。
ちなみに、それ以外の部分ついても述べておこう。まず、どういう訳か"1416"などの検索が非常に高速である。特に、(CS側の)同期が取れていると、「1416」が画面上をスクロールし終わらないうちに表示が出てくることもあるほど。また、PA経由の通話でも、接続が速い。おそらく、端末内でCS側の同期を見ているものと思われるが、詳細は不明。まあ、悪いことではないから良いけど(^^;。あと、モジトークの小文字にも完全に対応しており、メモリ送信時にも入力が可能であるとともに、39文字読み出しも自動的に2回目のアクセスを行い、連結して保存してくれる。ただ、">"マークまで残ってしまうのは愛敬と言うものか。
さらに言うと、電池残量が常時表示されるようになったのは正しい方向だが、キーロック中だと、圏外に落ちても"ケンガイ"と表示されないのが玉に傷である。まぁ、アンテナバーが消えるから分からない訳でも無いのだが、3行もあるのだからもっと有効活用して欲しい。
ま、なんだかんだ言っても、アステル端末の中では最もバランスの取れた素晴らしい端末であろう。



AD-31 デンソー製

AT-31と並んで、初のMOZIO対応端末である。もちろん、発売当日に入手し(^^;)、AD-12からの発展度を見たが、全体的に見ればまあまあの出来であろう。
以前からのデンソー端末らしく、RF部の完成度は高い。感度もAD-12に比べて、若干ながら上がっているようだし、ハンドオーバ成功率も高く、次のCSが見えると、AD-12より早く切り替わる。RF部の力の入れようは、定評あるデンソーならではと言えよう。それだけに、MOZIO系をはじめとするソフト回りには大いに不満が出るところ。
まず、初期ロットはバグバグで、私もかなり苦労した。特に、MOZIO回りが酷く、3つのMOZIOサービスすべてにバグがあるという状態で、その他の機能にもかなりのバグが見られた。そして、99年1月1日より開始された11桁化によって、MOZIOメールのやり取り時に11桁表示できないと言う、致命的バグが出て、4日より大々的にソフト改修が行われることとなった。実際、この改修以後、かなりバグが減っているが、もう一つ取り切れてないと言う向きもある。まあ、普通に使う分には問題なさそうであるが・・・。
あと、前作まで不評だった電話帳検索は、相当進歩しているほか、発着信履歴には日時と名前(登録済みのみ)が表示される、着メロ曲数が10曲に増える、など、確実に良くなっているところも多いが、新規に作った端末らしく、これは・・と思うところも多い。
今回から導入された「マルチファンクションキー」だが、液晶側(上側)に妙な突っ張りがあって、非常に押しにくい。せっかくキーを集中させて、操作性を上げたのなら、操作のし易さにも気を配って欲しいところだ。また、アンテナの細さは設計ミスの何者でもないないだろう。一応、形状記憶合金を使用しているそうだが、それ以上に強度が不足しているため、出し入れでさえ、注意深く根本を持って行わないと折れるのは確実。さらに、収めた時でも、アンテナ本体が端末に固定されないので、ポケットなどに入れておくと、擦れるたびに上がってしまい、気がつくとポケットの中でご臨終となりかねない。さらに、漢字が扱えるのは当たり前として、単漢字変換しかできないは、時代遅れだろう。一応、学習機能が付いてはいるが、MOZIO・Dメールなど、比較的長文を作成するとき、この差は大きい。
従って、完成度抜群のRF部をそのままに、機能・インターフェースの改良を行えば、文句無く名機となるだろう。次作AD-32(?)に、大いに期待したい。



AP-21 松下製

A131以来の松下端末である(^^;;)。まあ、強烈な先制パンチを食らったのだから、ここまで引きずるのもご理解頂きたい(笑)。
さて、さすがに3年も経てば飛躍的に進歩したなぁ・・と言う感じ。まず、RF部であるが、感度もそこそこで、AD-12くらいは十分にある。しかし、アンテナバー0本ではかなり厳しいという印象。粘りは普通だが、ハンドオーバーするCSが見つからないと、つかんだCSを離さないと言うようなところも見せる。また、ハンドオーバーはA131のようなことは無く(爆)素直な特性で、ハンドオーバー寸前にノイズが乗る程度で切り替わる。ちなみに、伸縮アンテナは伸ばすと感度が上がると言うよりも、人体からの影響が減るため、クリアになる感じ。もともと構造的に、伸ばすと感度が上がるタイプではないから、まんまであるが(笑)。
続いて、機能面だが、これは松下お得意の分野であるから、普通に使う分には不都合を感じることは無いと思われる。しかし、なぜか「エチケット(マナー)機能」がない。バイブの設定とキータッチ音の設定は別々で、AD-12で慣れた体では非常に面倒。新機能などを乗せてくるのが上手い松下にしては、他社に出し抜かれるのは珍しい。
それから、本体側面にある「サイドスクロールキー」は、その下にある電話帳やリダイヤル等の検索ボタンと一緒に使うのが王道である。前面のボタン操作から、スクロールキーへ移動しようとすると、指の動きが大変(笑)。ちなみに、このスクロールキーはそれほど使いやすい訳ではないです(^^;)。なお、連文節変換ができることは付け加えておくべきことだろう。
以上、総合的に判断すると、どの点においても標準的な端末であるので、一種の基準機と言えるのではないだろうか。一般人向けとしても、十分お勧めできる端末である。廃人的には、SD対応端末であることがおすすめポイントになるかな?



AP-32 松下製

AP-21に続いての松下端末。
アステル初の高速H/O対応機であるが、その実力は実に大したことがない(^^;;)。APの高速H/Oは、自分の通話スロット以外の時間で他のCSを検索するわけだが、どうやら2スロット分の時間があるにも関わらず、1スロット分の時間しか検索していないのが原因らしい。何とも情けない話だが、Pならしょうがない・・と思えてしまうのも、また凄いことである。(苦笑)
従って、普通の端末と思って使うのが無難であり、過度な期待をしなければ、まあまあと言う評価になる。もちろん、廢人的には納得できるレベルにはないわけだが。
さて、機能面を見ると、この当時としてはメールへの対応がかなり良く、操作性や漢字変換などもまずまずの出来であり、私も「使えない」MOZIO eメール用として使用していた。また、端末中央にある”クイックタッチキー”は見かけによらず(笑)使い勝手は悪くなく、「凝った割には使えない」と言うことはない。
あと、端末色(プルシアンブルー)やデザインも個人的には好みのタイプで、特に持った感じがかなり良い。これで、RF性能が良ければ間違いなく「買い」になるのだが、結局、基本部分をキッチリ押さえない松下端末に終わっている。
なお、子機としての使用感は、松下親機と組み合わせたということを考慮しても、かなり良い。特に、SD規格として接続できるので、かなりの機能を使うことができる点は評価しても良いだろう。と言うわけで、子機として使うのが一番良いと思われる。



AJ-32 JRC製

個人的感情を言うと、このページに評価を載せること自体、避けたい端末である。
当初、高速H/OをRF2台で行うという、画期的な端末として登場し、廢人がこぞって期待したのだが、その性能たるや散々なもので、高速H/O以前の問題が噴出した。
まず、位置登録がまともに行えない現象が多発。このため、バリ3(もちろん、アテにはならないのだが)の状態にあるにも関わらず、着呼はおろか発呼にまで失敗し、購入した廢人から総すかんを食らった。
私も、バリ3の状態から発呼をかけても、発信音すらしない事態には何度も遭遇したし、某廢人氏がかけた時も、相手は呼び出し音が鳴ったにも関わらず、私の端末には着信履歴すら残らないと言う、呆れた現象を出している(ちなみに、このときしっかり課金されていたとのこと<某廢人氏談)。
また、筐体の作りが貧弱で「ミシミシ」とたわむ音がするは、PIAFS端子のゴム蓋は変形し、まともに嵌らない、液晶が突然おかしくなるなど、ソフトのバグは言うに及ばず、まともにテストして出荷しているとは思えないものだった。ちなみに、ユーザからのクレームの嵐で、初めてこの端末の不具合を知ったという、超体たらくな端末担当部署もJRCなみの戦犯である。
このため、当然の如く修理となるわけだが、当初は2週間に一回は修理に出していたくらい。結局、JRC側も何が原因か分からず、右往左往していたに違いないのだが、私に言わせれば、ハード設計からして失敗していたと言うほかない。それを証明するように、その後、数回に渡ってファームやソフトの書き換えを行ったが、結局のところ根本が直らず、ある時期以降、パッタリと更新されなくなっている。
まあ、最終ロットに近い製品だと、そこそこ使えるレベルにはなっているらしいが、所詮は32であり、33シリーズが出ている今となっては、比べるべくもない。
3和音も大したことがない上、メール機能も実に貧弱等々、私も、機種変後わずか3ヶ月で再機種変しており、史上最低の使用期間である。スケルトンのコレクションをする以外は、絶対におすすめすることはない端末である。



AT-33 東芝製

アステルでは東芝初の高速H/O対応機であり、初めてeメールに対応した端末である。
高速H/Oは、AJと同じくSSEX対応となっており、AJとの違いに関心が集まったが、やはりスロット検索方式では限界があったようだ。一応、APとは違い2スロット時間をフルに検索しているようだが、やはり、RF2台という力業の前では、性能的に劣るのは仕方がないだろう。しかし、それにしても引っ張り癖がひどく、H/Oは無音状態がかなり長い。うまく行けばAJに肉薄することもあるが、同期の取れていない地域では、切断することもかなりある。
元々、東芝端末は引っ張る癖があったが、アステル端末として出すときは、多少パラメータをいじって出荷していると思われていた。ところが、33ではほとんどDポのファームと思われ、20mWで構成されたエリアだとかなり厳しい。通話重視の場合は、AJの方が良いのではないかと思われる。
ただし、ATはメール機能が充実しており、メール主体で考えている場合は、ATの選択肢は悪くない。保存件数や辞書などはダントツの出来であるが、MOZIO eメール自体が良くないと言うのが玉に瑕か・・(^^;;)また、意外に画面が小さいので、この点も気になるところではある。
他の機能も標準的であり、これでRF性能が改善すれば、かなり良い端末になるのだが・・・



201T 東芝製、96年10月製

私が初めて手に入れた、Nパ端末である。一応、アステルを評価する上で、「他キャリアも知っておく必要があろう」ということで入手したものの、結局、自宅周辺のエリアがアステルより狭いということを証明しただけで役目を終わった(笑)。
なお、他のNパ端末が無いため、端末としての性能評価がしにくいのだが、平均的な端末のように思う。さて、端末そのものとしては、結構疑問な端末である。まず、充電台にセットするときに、単に置くだけではダメで、台側に付いている"フック"に押し込むようにしないといけないのである。これは、底の方に向かって薄くなっている故のようだが、面倒臭いの一言。このため、充電中に着信すると、いちいち台を押さえてから本体を抜き取らねばならない、という事態に陥る。充電中は着信しないとでも思っているのだろうか・・・。
また、充電台にセットすると、一切のキー操作が無効になってしまうので、ちょこっとした操作でも、端末を取るハメになる。さらに、受話音量を最大にしていると、エコーがひどく、使い物にならない。これは子機使用時だけなのかもしれないが、ほんとにひどい。
と言うわけで、薄さと電測が取り柄の端末のようである(ちなみに、子機電測は不可)。



314S シャープ製、(O):97年11月製

98年一発目に購入した、自身初の"Nパ中央"端末である。もちろん、ご覧の通り、廃人御用達の「オリンピックモデル」・・・だが、ノーマル314Sと変わるところは、どこにも無い。
実際、シャープ製端末を使用するのは初めてで、Nパ中央と契約したのも初めて、という初めてずくしの端末となったのだが、さすがと言うかやっぱりと言うか、シャープの作りの上手さを認識させられた。まず、廃人諸氏がおっしゃられているように、ADPCMを存分に発揮しているような"音質の良さ"は他の端末を完全に圧倒している。普通、PHS端末は多かれ少なかれ、エコーが発生するものだが、これはエコーキャンセラがかかっているとはいえ、まったく発生しない。おそるべしである。また、感度も意外に良いようであるが、ハンドオーバについては??で、AD-11のようにサクサク切り替わるというようには行かずしっかり引っ張るので、CS密集地域では、CS直下に行ってもハンドオーバしないことがほとんど。ただ、郊外ではCSの打ちが少ないのを考えると、妥当なレベルかしれない。
機能は、取説が「本」状態(笑)になっていることからも分かるように、相当の量である。しかし、使いこなせるのか?と言えば、そうでもない(^_^;)。また、フリップを開けただけでオフフックできるとばかり思っていたのだが、いちいち開けてから"通話"ボタンを押さないと話せない。オンフックは閉じるだけでなるのだが・・・。ただ、フリップを開け損ねると、恐ろしい事態(笑)になることへの配慮だとも言える。なお、モード鳴り分けとか、使える機能も備わっていることは、シャープの名誉のために付け加えておこう。
と言うわけで、現在のNパ端末の中では最もオーソドックながら、基本をキッチリ押さえた標準的端末と言える。



311M モトローラ製

ご覧の通りである(爆汗)。なんだかんだ言ったあげく、結局買ってしまった"Made in the U.S.A."なMOT端末であるが、まだそんなに使いこなしていないので、とやかく言えないが、やはり「小さい」のは良いことだと思える端末だ。
重量はAD-12の方がよっぽど軽いのだが、持った感じでは、圧倒的に311Mの方が軽く感じてしまう。また、手にフィットする「アメリカンデザイン」とでも言うのか、日本製には無いデザインも魅力の1つである。
また、液晶のドット1つ1つがデカく、繊細な感じの日本製に比べて、ワイルドな感じなうえに見やすかったり、バックライトがELだったり、なかなか面白い端末だが、それゆえ、粗が目立たない訳ではない。
まず、シーソーダイヤルは、コンセプトは良いのだが、いかんせん小さすぎるので、操作性はあまり良くない。また、折りたたみのくせにフリップ部と本体部の連動がないので、閉じるとすべての操作がキャンセルされるような、#端末を期待すると痛い目にあう。そして、携帯端末であることゆえに最大の欠点なのが、"液晶の裏からの圧力に非常に弱い"と言うことである。
表面の窪みに手を置いて、そっと下向きの力を加えると、液晶が悲鳴を上げている(笑)。アウトドアで使用することが多いのだから、何かの拍子に無理な力が掛からないとも限らないのに、最も弱い所にストレスがかかってしまうのは、大きな弱点を抱えていると言わざるを得ない。このため、あまり携帯することが無く、家の子機にとなってしまう(^^;。高い金出して買ったのに、すぐ病院行きでは泣くに泣けない。
と言う訳で、購入時に同梱されている、ネックストラップと組み合わせて使うのが、最も賢明な使い方なような気がする。迂闊にGパンの後ポケットなどに突っ込んでは、「液晶真っ黒」なんて言う、悲惨な状況になります(爆)。



331N NEC製、ファームVer:01.01

314S以来の、久しぶりのNパ端末である。Nパ関西にて安く売られていたのをgetしたのだが、ハッキリ言って一般人には絶対お勧めできない端末で、廃人諸氏のHPにて酷評されている通りである。
なにせ、操作性が抜群に悪い(笑)。中央にある3Dキーと言う、マルチファンクションキーが最大のネックで、上下・左右・さらに中央押下と5つもあって、中央押下のつもりがリダイヤル検索になってしまったりと、かなり不便。おまけに、キーそのものが小さく、塗装が剥げやすいので、注意が必要だ。あと、機能にたどり着くのが結構大変で、例えば、CTの返信を出そうとすると、文字入力ウインドまで7ステップもある。A221の時もそうだったけど、機能の操作性ではNECは全然こなれてない。また、初期のファームが超不安定で、およそ使い物になるとは思えない程である。頻繁に固まるし、電源断でもリセットがかからないなどはお手のもの(苦笑)。さらに、データ通信をやろうとすると、バリ3で一向にネゴできなくなったり、もう、使いにくくてしょうがない。
もっと言うと、ウチの親機であるJD-A1になぜか登録ができない。登録に行ってるのは確かなのだが、そのあと、液晶には「登録できません」という非情な文字・・・(--;;)。解約後、子機としても使えないので、まさに「使い物にならない」端末である。唯一、こいつが評価できるのは、あるイベントが伴うと、ただベルみたいなことができるというだけだろう。しかし、それのメリットと端末の不甲斐なさを天秤に掛けると、不甲斐なさが炸裂しているから(^^;;;)、すぐに嫌気がさすに違いない。
いずれにせよ、まったく評価できる点が無いという、ある意味凄い端末である。



611S シャープ製、ファームVer:1.03a→1.05e

64kサービスが始まった当初、64k端末の選択肢はこれ以外なかったので、どうしてもこれしか選択できなかったのだが、これがまた酷い作りでホトホト困る(-_-メ)凸。
特に私の場合は、ハナっから嫌われているようだ(^^;;)。当初、64kモニター向けに納期を間に合わせるため、かなり焦ったらしく、一般向けに販売した端末に、あるATコマンドを打ってやると、あっさり64kになるという失態(?)をかまし、これまた慌ててATコマンドが打てないようにした対策品を出荷。
私はこの対策品をつかまされ(笑)、64kを当てにして購入するも、バージョンアップするまでロクヨンの「ロ」の字も体験できない事態に陥る(苦笑)。まあ、それ以上に試験エリアしかなく、本当に限られた地域でしか64kできなかったので、体験しようにもどうしようもなかったのも事実である。そう言えば、隠し64kエリアなってのもあったなぁ(笑)
さて、64kができるという最大のパフォーマンスは、シャープ史上最悪のRF部という形で見事にうち消されていた(爆)。何と言っても、波をすぐに見失う癖があり、そのくせ、復帰が遅いのでどうしようもない。特に、家庭モードとのデュアル待ち受けにしてると、かなり酷い状態になる。事実、親機から数メートルしか離れてないのに、家庭モードでは頻繁に波を失い、圏外連発(--;;)。恐ろしさを感じるほどである(笑)。また、HAモード(HA-2S)との相性が悪く、バーが2本立っているにも関わらず、ネゴできないことが頻発。64kもできないのに、HA経由の32kもロクにできないのだから、使うたびに投げつけたくなる(爆)。確かに、HAに届いている公衆波が弱いこともあるが、それにしても異常なほど接続できなかった。
まあ、公衆モード単体で動かしているぶんには、H/Oはまあまあだが、感度は本当に並でどうってことはない。それから、切断されたときに、PC側へ切断理由が通知されないと言うバグ(?)があり、データ通信用端末のくせに、どうしようもない。
いずれにせよ、私的にはあまりお勧めしたくない端末である。これなら、P-inの方が良いのでは?と思う今日この頃である。



SH811 シャープ製

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ご存じ「ドッチーモ」端末第一号。
シャープ製ということもあり、他の2機種と比べて、「PHSに携帯を組み合わせた」作りになっている。それが証拠に、PHS公衆+PHS自営(家庭モード)+携帯と「3波同時待ち受け」という技が可能であり、これは、他の2機種にはない機能である。
また、機能の多くもPHS端末を踏襲したものであるため、特にシャープ製端末を使っていた場合は、すんなりと乗り換えができるメリットもある。ただし、機能としては単体の端末と比べれば、多少見劣りするのは仕方がない・・か?
なお、感度なども組み合わせ端末にしては、まあまあ確保されており、PHSとして使用するには、大きな不満はないと思われるのだが、携帯に目を向けると、かなり悲惨な状況。
何といっても受話音質が非常に悪く、ハーフレートでは、まず相手の言葉が理解できない。おそらく、コーデックのチップがシャープ独自と思われ、携帯での実績があまりないことがモロに出てしまっている。このことは、後にP501iを使用したときに、ハッキリと感じられた部分である。
さらに、携帯の機能もごく標準的なもので、携帯を主に使うことを想定していると、大変な目に遭うこと間違いなし。個人的には、それぞれの端末を1台ずつ持つのが一番という結論になってしまう。



631S シャープ製

「ここだけプラン98」と「リミットーク」契約に対応した、現在唯一の端末。
見た目の通り、622Sと何ら変わるところがなく、基本機能や性能も違いはない。では、何が違うかというと、前述した2つのプランのため、センターのサーバへアクセスする機能が追加されている点である。
どちらのプランも、通話開始時に「登録された3つの電番か?/規定料金を超えていないか? 」をサーバへお伺いを立てることによって実現しているため、このアクセス機能は重要である。ちなみに、このお伺いの時間がかかるため、通常契約の端末と比べて若干発呼に時間がかかる。
さて、622Sと同じということで、シャープ製らしい作りそのまま。キータッチがかなり悪い点を除けば、通常使用に大きな不満はないはず。パルディオEメール等の機能も豊富だし、アンテナサーチ機能なども搭載しており、RF性能も標準レベルである。ただし、そつのない作りであるため、逆に「面白み」のない端末と見えてしまうのが難点か。



623N NEC製

ドコモ初の「クイックリンク機能」(高速H/O機能)搭載機である・・・が、ほとんど使えない機能である。
これは、網と端末双方に理由がある。まず、網の方では、カタログなどに小さく書いてあるが「64kデータ通信エリア内でのみご利用いただけます」と書いてあるとおり、基本的に64k通信対応CS同士でのH/Oでないと、高速H/Oができないのである。要するに、32k→32kや32k→64k、64k→32k間のCSでは機能しないわけで、これでは、地域差があるだろうが、かなりの確率で機能しないと思われる。
どうやら、64k対応CSのみ同期調整ができることが原因らしい。ということは、今までの32kCSは、そういう機能がないということなのか?? Dポは言う及ばず、アステルでさえ同期確立しているというのに・・・
また、端末側では、Nの特徴ともいうべき「引っ張り癖」がかなり大きく、いかに高速H/Oが機能したとしても、耳に聞こえている範囲では、無音時間が発生しやすい。
従って、あまりこの機能に期待しすぎると、従来機種と比べてほとんど進歩していないと思えてしまうに違いない。まあ、H/O以外ではさしたる不満はないのだが・・・
さて、機能面を見てみると、Nお約束の「バグの嵐」(^o^; ということが全然なく、極めて安定している。中には、不可解な仕様もあったりして、いろいろかましてくれるが、前作のとてつもない端末に比べればかなりマシである。
個人的には、FM音源の4和音着メロの評価は高い。たかだか着信音でココまでやるか?という感じもするが、一度聞いてみるとなかなか良い。結局、購入の決め手になったと言っても過言ではない(^^ゞ
あと、データ通信時のネゴが早いのも良い。シャープ製が異常に遅いからかもしれないが・・・



P-in シャープ製

PCMCIAカードと端末をつないでのデータ通信は面倒・・というニーズ(?)から出てきたカード一体型端末である。
もちろん、見たとおりPCMCIAスロットがなければ、何の役にも立たない(笑)わけで、イヤホンマイクをつなげれば音声通信も可能であるが、データ通信専用端末と見るのが当たり前。
使ってみると分かるが、端末とケーブルをつなぐ手間が省けると、実にラク。スロットに挿せばすぐデータ通信可能となる。また、ユーティリティーソフトも付属しているので、PC側から操作して、HA登録やTR登録、OS登録まで可能。機能面では特に不満はない。
ところが、実際に使ってみると、意外な落とし穴がある。まず、電源をスロットから取るのだが、64k通信時は600mWもの電力を消費する。送信部の電源も賄っているのだから、当然ではあるが、モバイル使用時はPCのバッテリーを無茶苦茶喰うので、まず使う気になれない。
また、シャープお得意の「ネゴが遅い」現象も健在なため、高速移動中などでは、呼損する可能性がかなり高い。RF性能はまずまずらしいが、以上2点から、モバイル運用には適していないと言う判断をしている。結局、モバイルでは”DC-6S+64k端末”が一番である。
P-inはP-link St.などと組み合わせて、ホームユースでの使用が現実的ではないだろうか。



PX-11 ミヨシ電子製

PAの役割としては、そこそこの感度と通話の安定度が求められると思うのだが、そう言う意味ではコイツは死亡である(爆)。
特に、初期ロット(改修シール無し)は、PAのくせにハンドオーバするという、信じられない仕様であり、設置場所に来ている電波が1波とか、非常に強いという場合以外は、まず安定しての通話は難しいだろう。よくありがちな、ほぼ同じ強さの電波が数波来ている・・なんて時は、使用しない方が無難だ(笑)。また、長時間の使用に対しての安定度が相当悪い。もちろん、ハンドオーバをするのも原因であるが、急に不安定になったと思うと通話断ということがよくある。さらには、AD-12以降のデンソー端末と相性が悪く、簡易登録ができないことがあることも分かっている。
ちなみに、PXには改修バージョン毎に色付きの丸シールが付いており、今のところ、緑とピンクが確認されているが、どれほど改修され、安定しているかは謎である(^^;;)。



PH-11 日立製

さすがに、PXを研究したのか(笑)、感度・安定度ともに良好であり、問題なくお勧めできるPAである。
感度は、非常に良いというわけではないが、窓際で使う分には十分な感度を備えていると言える。また、安定度も高く、PXのようにハンドオーバしたり、長時間使用で突然安定度が失われる、と言うことはまったくない。基本をキッチリ押さえたPAと言えるだろう。
しかし、欠点が無いとも言い切れない。電源とモードスイッチが非常に小さく、操作性が良いとは言い難い。ちょっと無理な力を加えたら、すぐに根本から折れそうなくらいである。また、ACアダプタがかなりデカイものとなっており、狭い所へ設置だと、手間取る可能性がある。そんなに電力を使うとも思えないんだけど・・・。あと、設置形態だが、デフォルトの壁掛けにすると、本体が縦方向になっていしまい、かなり妙な感じになる。横方向への取り付けも、無理すれば可能だが、今度はアンテナが妙な状態となってしまう(笑)。従って、画像のように、水平な台へ置くのがベターである。



P-link Station シャープ製

HA機能と擬似OS機能を兼ね備えた、ちょっと変わり種である。
HA機能は、今までのHAと何ら変わることはないが、64kデータ通信に対応しているという点が新しい。また、擬似OS機能は、P-link自身に公衆電番を登録し、網に対しては端末の顔をしているが、接続する端末群には、OS基地局の顔をしている。
OS対応端末であれば、白ロム機でも発着信を行うことができるので、白ロム端末をかなりの数保有している廢人(爆)には、過去の名機を復活させることができる、結構おいしい端末(?)である。ちなみに、HAとOSは同時に機能させることができるので、いろいろ使い分けができるのも悪くない。
また、バッテリーが付属しており、持ち歩きにも対応しているが、連続待ち受け36時間に至っては、実用度は非常に小さい。やはり、ホームユース(100Vが取れる環境)に置くのがセオリーな使い方である。
なお、感度はごく標準的なもの。データ通信時のネゴが遅いとか、組み合わせ端末によっては挙動不審になるなど、すべてに得点が良いわけではない。