コラム:充電器と充電池について
最終更新日:2000/7/31


◎実は携帯電話の方が便利?

最近、ゲーセンなどで携帯電話の充電器をよく見ます。
紫色の筐体にコネクタがくっついており差し込めば充電できる。店によって無料有料の違い(方針の違い)があるようだが、札幌市内中心部の店は大抵無料のようです。携帯電話は充電サイクルがPHSに比べて非常に短い事は周知の通りだが、その欠点を補う物としても注目しています。

#ちなみに夏の遠征時に6万位で売られていたような・・・>筐体

(2000.7.31追記)
「これを買いたい!けどどこで売ってるのかわからない」というメールが来たので、調べてみました。するとジャンクシステムというところに置いてあるみたいですが、定価7万8千円・・・結構高いものなのですねぇ(苦笑)


使い分けも結構大変。一方、PHSはどうか?
携帯電話がコネクタ回りがある程度共用可能なのに対し、PHSの充電回りは端末ごとに多種多様、多彩なラインナップを揃えており、簡単にそういった筐体を作れそうにもなさそうだ。PHSはバッテリーが長持ちするので不要という話もあるだろうが、街中や友人宅、旅先等で「ちょっと充電したい」という要望は意外にあると思う。また多くの癈人に共通する悩みとして、持っている回線毎に端末が違うので、それに合わせて一々充電器を設置しておかねばならない事も面倒で、家には10台以上の充電器が鎮座しているし、それに取られるコンセントも多くて何かと鬱陶しい。PHSを使用する企業も同様の悩みを抱えているのではないだろうか?


裏の配線は・・・燃えたらヤバそう(^^;◎「充電電池や充電器、充電方式の共用化を」

そこでメーカー各社に是非とも実現してもらいたいのが、「充電するための仕様や形状を統一する」こと。

形状を統一する事で先程のような筐体もより簡単に作れるし、対応しているPHS同士であれば友人宅でも充電器をちょこっと借りる事も簡単だ。一方でメーカーサイドもメーカーや機種ごとに端子を変える必要が無くなり、設計費用や大量製造(PHSを作る全メーカーに供給可能となる)によるコストダウンが図れるはずだし、また共通化によって「使えない電池」が無くなり、電池に限って言えば不良在庫が減るだろう。古くなった端末と共に電池や充電器も使えなくなる例も多く、まさに一石二鳥だろう。「どこかで制約を受けるとより良いPHSが作れない」と反論を受けるかもしれないが、元々中の基盤に入っているチップ類の一つ一つが自社生産でもなく制約されているであろうし、今現在で形状や軽量化は一段落しており、これ以上劇的に改良する余地があるようには思えないからだ。

多種多様な電池。個性的といえなくもないが・・・むしろメリットの方が上まわるであろう。昨今は新規契約よりも機種変更により同番移行することが当たり前となり、廃棄処分を依頼されたショップでは不要となった前端末とその付属品の処理に膨大なコストがかかっているという。「子機として使う」という話はおいといて、その点充電器や充電池の共用が図れれば捨てずに使えるし、電池は予備電池としても利用可能なので環境保全という観点から見ても大変合理的なわけである。

#PHSの有効な再利用方法としても、親機はもっと注目されてもいいと思うな。
#親機が無いとTRにも#ならないし・・・

特にやってもらいたいのが、
・充電器にランプを付けるより、PSの着信ランプを使用したほうが安上がりじゃない?(SHARP製品が該当)
・充電接点の形状,電圧(PS側では電池の形状,電圧)の各社共通規格を設定。
・統一されるなら無接点充電だが、バラバラならコンセントの関係上からACの方が楽(個人的意見)
・充電しながら通信・通話(イヤホンマイクやハンズフリー)できるように設計する。

特に最後の希望は切実だ。みなさんも、イヤホンマイクを装着して通話中に充電しようと思って充電器に置いたら電話が切れたという経験はあるだろう。また、データ通信をしたくても充電器の側面が邪魔で接続できないということもある。

でも素人の私が考える程度には誰もが考えているようで、自社毎には結構努力しているようだ。例えばTOSHIBAはその点において徹底している。331T(3.6V 320mAh)を除いて、

NTT-P:201T,331T
DDI-P:DL-S26P(27,28Pも同様と思われる)
ASTEL:A271/2,AT-15,AT-31(AT-16も同様と思われる)

実にこれだけの機種が、型番は違えども全て同じ電池を使用している(3.6V 400mAh)
充電器もAT-15のみ厚みの関係で他の充電器に入らない以外は全て同じ規格、サイズを使用している(9V,200mAh) さらにTOSHIBAはどのキャリアからも同じようなデザインをした機種を出しており、ここまで共用化できると愉しい限りだ(笑)

同様に他のメーカーでも充電器の大きさは違えども電池や充電する時の形状は同じという場合が多い(リストはこちら)。この点からも電池や接点によって端末の形状や重量はあまり左右されないという事は明らかだ。

メーカー各社が自社内では努力を行なっているとした上で、さらに行なうべきことは充電器の接点や充電時の電圧や消費電流の共通化だ。これらを共通(規格)化して「○○規格に対応している端末は○○規格の充電器であればどれでも使用できます」とすれば、あとは恩恵を享受する番。

デザインや基本性能も重要だが、本当の意味での「使いやすさ」も追求する姿勢があってもいいと思う。
遠征ごとに10個近い充電器を持ち歩くのは、結構大変なんですよ〜(爆)


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