@6.について考察

年末に帝都へ出かけた際、滞在中に合計で6時間程データ通信を行ったが、その際には通常のPIAFSとPocket-MALを併用した時の合計が4,000円程だったのだが、ふと「これが@6.だったらどうだったんだろう?」と思ったのが今回のコラムのネタである。

まずは料金から。

◎プラン別通信料金比較表

 
昼間
深夜帯
通常のPIAFSの場合(市内)
60秒10円、1時間600円
90秒10円、1時間400円
Pocket-MAL
60秒13円、1時間780円
PRINPocketmopera(ISP料金込)
全国一律24時間60秒15円、1時間900円
@6
全国一律24時間60秒 6円、1時間360円

通常に比べて1時間あたり40円〜240円、P-MALと比べて240円〜420円、PRIN等と比べて540円変わる。今回の場合、6時間として2,160円で済む。但し@6対応プロバイダに加入していないと利用できないので、これに加えて新たにプロバイダ利用料がかかる。この他、NTTドコモPHSでプラン270契約時のみF5プラン(5時間まで定額制、オプション料金1,900円)が利用できる。

◎主な対応プロバイダ一覧表

プロバイダ名
ISP料金
SANNET 900円(8時間迄,学割は昼間使い放題) 1,400円(使い放題学割.2/1より900円)
RIMNET 900円(7.5時間迄,学割の場合) 1,000円(15時間迄、学割の場合)
東京電話インターネット
1,750円使い放題


◎時間および接続種別の料金表(目安)

  @6+ISP費用 PRINやPocketmopera(ISP料金込) 通常のPIAFSの場合(市内深夜) 通常のPIAFSの場合(市内昼間) Pocket-MAL(昼間帯) Pocket-MAL(夜間帯)
5時間 2,700円 4,500円 2,000円
3,000円
3,900円
10時間 4,500円 9,000円 4,000円
6,000円
7,800円
15時間 6,300円 13,500円 6,000円
9,000円
11,700円
30時間 11,700円 27,000円 12,000円
18,000円
23,400円
150時間 54,900円 135,000円 60,000円
90,000円
117,000円

(注1)白色部分の通信方法の場合、きゃんは既にプロバイダ利用料を支払っているのであえてプロバイダ料金を加えていない。
(注2)@6のISP費用はSANNETの使い放題コース学割(900円)を計上している。学割やプロバイダ以外、または既に上記プロバイダに加入済などの場合は各自の状況に応じた計算をしてほしい。
(注3)白色部分のPIAFS通信およびP-MAL利用時の場合はプロバイダ料金が別のため、計上すると@6の方がもう少し安くなる。
(注4)NTTドコモPHSでプラン270契約時のみF5プラン(5時間まで定額制、オプション料金1,900円)が利用できる。

#ちなみにフレッツISDNならwakwakとの組み合わせで無制限4,500円。モバイルはまだまだ一部の者のみが付加価値を払って手にするものなのか。

結局、今回のパターンで最もよかったのはプラン135な回線をデータプラスに昇格させて、従来契約してる@Nifty.をフル活用することだったような気がする(苦笑) この場合だとプラン昇格分の差額460円+通信料2,600円(全て市内昼間帯の場合。深夜時間が入ればその分安くなる)の計3,060円。これだと@6+ISP費用と同等だが、ISPと新規で契約しなくてもいい。うーむ・・・

短期間の旅行だと@6の利用価値は?だが、1週間を超える滞在や既にもともと@6対応プロバイダ、またはASTELとの契約者なら使わない手は無いだろう。

◎付記:Air−H”を含めた比較
2001年5月に発表され、6月からサービス開始されたAir−H”だが、当面は64kbps回線交換+32kパケット併用の「ネット25プラン」となる。(完全定額制32kパケット利用の「つなぎ放題コース」は8月を予定)。今回はこの方式と@6と比較しようと思う。

*表にして作成

 
ネット25
@6
いいところ 全国で利用可能 TTNetのエリアでのみ使える
通信料金が基本料に含まれているため、年間契約割引や長期割引と併用することで割引になる可能性がある。 6円/分の定額従量制
わるいところ 当面利用可能なプロバイダがDIONかPRIN(って結局DIONやんーー;)のみ 利用可能なプロバイダが限定されている
超過料金は10円/分と魅力がない  
32kパケット併用なので、いつのまにかパケットに切り替わっていることもある。  

で、計算すると通常の場合で以下のようになる。


1.30時間までの通信料

「ネット25」:基本料5,800円+プロバイダ(DION定額制)1,950円=7,750円
「ネット25(年刑+長期割引10%)」:基本料4,150円+プロバイダ(DION定額制)1,950円=6,100円
@6:通信料10,800円+プロバイダ(SANNET定額学割)900円=11,700円

と、ここまでだと圧倒的に「ネット25」を使ったほうが安い。ちなみに@6の合計料金と「ネット25」の合計料金が同じ金額になるのは19時間(年刑+10%引を考慮したケースとの比較は約14時間)の段階。これは1日平均38分(割引ケースは約27分)これ以下だと@6の方が安い。

2.同じ通信料になる場合(比較分岐点)

「ネット25」:基本料5,800円+通信料9,880円+プロバイダ(DION定額制)1,950円=17,630円
@6:通信料16,728円+プロバイダ(SANNET定額学割)900円=17,628円
これは46時間28分の段階である。1日1時間33分程度。これを超えるようなら@6の方が再び安くなる。

「ネット25(年刑+長期割引10%)」:基本料4,150円+通信料14,000円+プロバイダ(DION定額制)1,950円=20,100円
@6:通信料19,200円+プロバイダ(SANNET定額学割)900円=20,100円
これは53時間20分の段階である。1日1時間46分程度。これを超えるようなら@6の方が再び・・・

というわけで、モバイルオンリーでこれだけ使う方はなかなかいないと思う。
そうなると、概ね14時間〜19時間以内なら@6、それ以上なら「ネット25」となりそうだ。

#しかし、モバイル通信に毎月2万もかける人ってどれだけいるんだろ? 試算してて我ながら不思議になってしまった(苦笑)